左馬

左馬

日本の陶磁器の世界の一部では、新しい窯を初めて使う時に、左右逆転させた馬の字や絵を書いた作品を焼く、という伝統があります。

この装飾には、いくつかの理由があるそうです。

1. 古来より、馬は幸運と健康をもたらす動物と言われています。

その由来は、馬は右側に乗ると落馬する習性があるので、必ず左側から乗せるんだそうです。そのため、左側は馬が転ばない、乗り手が大きな事故なく生活できることを意味します。これにかけて、会社が転ばない、人生が転ばないという意味が持たれているそうです。

2. 日本語の「馬」(うま)を反対から読むと「舞」(まう)であり、古来より祝いの席で舞が披露されてきたことから、左回りに乗る馬は繁栄、多くの顧客、商売繁盛を呼び込む吉祥の象徴とされているのだそう。

3. また、「馬」の字の下部が巾着の形に似ていることから、お金を招く縁起の良い文字とされています。この財布は口が閉じているので、中に入れたお金が逃げないようになっています。

4. また、馬は人に引かれるものだが、逆さになっていることから、富の象徴とされています。馬が人を引き寄せる(=招き入れる)ことから、通常とは逆に商売繁盛に関係するとされています。

だから、窯の初焼き、初窯には「左馬」と書かれた作品で埋め尽くされました。この作品は、工房のご近所さんやお世話になった方々に、健康や商売繁盛、繁栄を祈願して配られました。

この美しい伝統を教えてくれた大阪美術専門学校の恩師・大原先生には特に感謝しています。ありがとうございます。

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