陶芸Tocotonの陶芸デザインは日本とヨーロッパの融合ってどういう意味?
陶芸Tocotonのメインコピーは「日本×ヨーロッパデザインの陶芸」です。
しかし、実は陶芸Tocotonを始めるまで「陶芸」について深く考えることもなく生きてきた僕。そんなある日L'Artesannaのデザインを見て衝撃を受けました。
最初に思ったのは「この人、めっちゃ日本デザインのうつわを作るんやな」。
でも、日本デザインとかヨーロッパデザインってなんやろう?と思ったのです。だから今日は日本とヨーロッパの陶芸デザインの違いについて考えました。
日本の陶芸デザインとヨーロッパの陶芸デザインの差ってなに?
まず、ヨーロッパデザインと言うてますが私たちが知ってるのは日本とスペイン・カタルーニャなんでその2国の「家庭の食卓」を比較しますね。
レストランやと日本でもスペインでも、おしゃれで魅力溢れるお料理のために
意外な器の使い方をしたりするので今回は省きます。
一般的なスペインのイメージは、パエリアとかピンチョス、ハム、サラミとかやと思うんですがスペイン・カタルーニャの家庭料理やと食卓に出てくる料理の品数が少ないそうです。
日本やと一汁三菜が伝統的な食卓の風景やけども、そんな小鉢やら豆皿やらを使う料理や品数がないそうです。
さらに、日本は大体今日の夜ご飯はこれ!と一気にテーブルに出すけども
スペイン・カタルーニャでは、まずはスープそのあとにお肉料理、といった一品ずつ出すのが主流。私たちがフランスのコース料理を食べるときみたいなイメージですね。
(日本の場合は、食卓に最初から料理が並んで出る。しかも小鉢とか多め)
(スペイン・カタルーニャの場合。一般家庭の食卓風景。まずはスープが出てきたり、サラダが出てくる。その時にこの1番上のボウルに料理が入れられる。
それが食べ終わったら、ボウルは下げられて下のフラットなタイプのお皿に肉料理や時々魚料理が入れられるそうです。)
持てるか持てないかが大きな違い
写真を見て、話しを聞いていると一番の大きな違いが「お皿を持って食べるか、持って食べないか」だと思いました。
日本の場合、メインのお料理が入っているお皿はあまり持ちあげませんが、小鉢やお茶碗、椀物は持って食べるのが一般的。
なので持ち上げやすく、持ち上げられる重さでデザインされています。
一方でスペイン・カタルーニャの場合、お皿を持ち上げて食べる料理は時々あるけども基本的に置いたまま食べるタイプ。スープをお皿ごと持ち上げて飲むのはマナー違反だそうです。肉料理なんかも切ることが前提なのでお皿が動かないように重たく、大きいものが一般的とのこと。
確かにナイフで切っている最中にお皿が動くとお肉が切れないですもんね。
食べ方が違うし、食べる食材が違うから出てくるお皿デザインの違いですね。
もちろん他にも違いはたくさんあるけども持てるか持てないかは大きな違う点だと思います。
日本の食卓でも使いやすいヨーロッパデザインの陶芸ってどんな陶芸作品?
違いがあるスペインと日本の食卓風景ですが、それぞれのお皿を使って楽しむこともできます。たとえば、スペイン風(ヨーロッパ風)のデザインのお皿を入れることで色使いが鮮やかになったりします。
イタリア製のお皿を入れた場合、まっ黄色の色合いがとても鮮やかになりました。
デザートにバラ模様のお皿を使って、チョコレートを楽しんだり。
砂の丸皿を使ったサラダの一品。食卓に布を置いて食べるとごはんの汚れやお皿が擦れるのを防ぐだけではなく、布の色や素材でテーブルの雰囲気が一変するので楽しいですよ。
L'Artesannaはなんでヨーロッパと日本のデザインを作れるん?
L'Artesannaはスペイン・バルセロナにいたときに手で何かを作り出したいとずっと考えていたそうです。そしてそれは粘土で作りたいという漠然としたイメージが頭にあったそう。ある日友達から陶芸体験をプレゼントされてやってみたら「これやー-!」と思ったらしく、それから陶芸にどハマリしていくことになりました。何がそんなに「これやー-!」と思ったのかというと、土の感触がとても気持ちよかったからだそうです。
同時に陶芸とは全く違うところで、L’Artesannaはもともと日本に興味がありました。でも日本の陶芸のことは知らなかったそうです。それが陶芸を好きになり、調べていくうちに日本の陶芸が有名だという情報にたどり着きます。
「あれ?日本って陶芸あるの?めっちゃ有名なん!?」と思ったそうです。
大好きな日本という国と陶芸というカテゴリが結びついたのはこの時でした。
アートにも興味・関心が高いL’Artesannaはそれからも色んなことを調べ、2018年来日。日本でも陶芸を学ぶ機会を自分で作るため、陶芸家さんやスタジオ・教室などを転々としました。さらには大阪の美術専門学校で陶芸を勉強することに。
こうしてスペイン・カタルーニャと日本の陶芸を趣味の範囲ではなく、基本からしっかり学ぶことで両方の陶芸制作を会得した陶芸家・L’Artesannaが誕生しました。
陶芸Tocotonの陶芸デザインの違いについてのまとめ
ヨーロッパデザインと日本デザインを実践で勉強し、制作し、そして生活しているL’Artesannaだからこそ作れるうつわ、花びんなどの作品。
それが日本×ヨーロッパデザインの陶芸Tocoton作品ですし、同時に他の陶芸作品と違うポイントになっています。
実際生活しているからこそ、日本での食卓風景や使い方もわかるのでただデザインだけを考えているのではないというのが大きな良いポイントです。
ぜひ陶芸Tocotonの作品をご覧くださいね。