初心者におすすめ!陶芸デザインを始めるための7つのポイント

初心者におすすめ!陶芸デザインを始めるための7つのポイント

初心者におすすめ!陶芸デザインを始めるための7つのポイント

この記事はゼロから自分の手で作品を作りたいと感じている、陶芸の初心者の皆さんに向けたものです。粘土を触ることは、毎日忙しい時間を過ごしている現代人にとって、自分の身体と創造性を結びつけることができます。

私たちの周りには、マグカップやお皿などの形で、多種多様なデザインの作品が何十個もあり、SNSにはオリジナルのオブジェを作るアイデアが溢れていますが、陶芸の世界に入ったばかりの初心者は、自分の好きなデザイン、これが自分のスタイルだと思えるものを見つけるのは難しいかもしれませんね。

 

陶芸教室に通ったり、初めて自宅で陶芸をしようと思っているけれど、どうやって作品をデザインしたらいいのかわからないという方のために、参考になる、そしてインスピレーションを与えてくれる7つのポイントをご紹介します。

 

おすすめ1:手を使い始める。手びねりで作品の形を探す

自宅でも陶芸教室でも、初めて粘土を体験するときは、楽しく、想像力を膨らませることが大切です。このおすすめに対する最もよくある質問のひとつは、「どうすれば自分を解放できるのか」というものです。

最初の作品は、手びねり技法から始めることをお勧めします。この技法は、電動旋盤などの他の要素を使わずに、手を使って粘土を成形するものです。作りたいものがはっきりしないとき、あるいはスタイルが定まらないとき、最も有効なのは、ただ粘土を手に取り、指を自由に動かして形を作り始めることです。粘土をつまんだり、伸ばしたり、叩いたり、曲げたり...。また、 ひもを作っては、花瓶やコップなどの形になるまで重ねていくこともできます。

 

 

手で粘土を変形させていくうちに、創造力が呼び覚まされ、どんな形の作品にしたいのかを思い描くことができるようになります。最初は最終的な仕上がりを考えられなかったとしても、その過程でアイデアが生まれないわけではないので、あえて手びねりで粘土に触れ、手で感じてみて下さいね。

 

おすすめ2:シンプルなデザインを考える

デザインを考えてスケッチをするとき、いろいろな選択肢を試してみても、どれも納得できないことが多いです。何かが足りない、逆にデザインが重く見えてしまう部分があると考えるのです。また、細部まで描き込んだ素晴らしい作品にしたいと思う反面、初心者の私たちには練習不足でなかなか思うような結果が得られないことも理解しています。
 

ここまで来て、デザインが複雑になり、実行するのが難しくなってきたら、もう一度ゼロから、シンプルな装飾や形を描いてみることをお勧めします。インターネットや雑誌、販売ランキングなどで目にする人気のモノの中には、非常に簡単な、ミニマムとも言えるデザインのモノが多くあります。丸や三角といった基本的な形は、模様として非常に美しく、また作品にバランスをもたらすことができます。同じ図形を粘土の全面に、あるいはその一部だけに繰り返し描くことも可能で、仕上がりに応じて使い分けることができます。

 

また、安定感のある長方形のボディや、見る人の目を惹きつける曲線の作品では、上絵付けや下絵付けをする時には直線を書くだけで面白みのある素敵なデザインになりますよ。

 

 

また、粘土にランダムに筆で模様を描くのも、簡単で面白い方法です。
ブラシは、作品にオリジナルの模様を残し、躍動感も与えてくれるでしょう。
 

 

おすすめ3:釉薬を使ったデザイン

また、模様や絵のないものも、釉薬の色でとても美しくなります。機械的な工程に頼らず、手作業で釉薬をかけると、いつもユニークでオリジナルな仕上がりになります。ひとつひとつが手作業のため、釉薬の厚み、塗る時間、塗る層、釉薬の使い方によって仕上がりに個性が出ます。

 飲食用でない場合は、一部を素焼きにすることも可能です。土器の色は、釉薬の色を引き立てたり、コントラストをつけたりして、作品のデザインの一部になることもあります。土器の色を残したい部分に蝋やテープを貼って、素焼きにすることができます。また、作品の一部だけに釉薬をかける手法として、好きな高さまで、釉薬を浸すという方法もあります。これにより、分割された色味が表現できます。釉薬を使ったデザインに挑戦し、失敗し、改善し、楽しんでくださいね!

 

 

おすすめ4:周囲から学ぶ 

デザインを考えるとき、座って鉛筆と紙を手に取り、想像力を働かせてアイデアを出そうとすることが多いのではないでしょうか。でも時々は納得がいかなかったりすることもあります。
 

そんな時は、椅子から立ち上がり、散歩や家の中を歩き回り、周りのものを見てみることをお勧めします。よく見れば、植物、壁紙の模様、道路標識、果物の形など日々の生活にあるものがインスピレーションを与えてくれるきっかけになりますよ。

 

おすすめ5:インターネット上の陶芸作品 

これはとても当たり前のことですが、よくインターネットで作品を検索してアイデアをもらいます。PinterestやInstagram、Googleの画像検索などのデジタルプラットフォームは、私たちが望むデザインを視覚化するのに役立つ巨大なカタログです。

 

バーチャルな世界で得られるあらゆる情報に飲み込まれないように、パソコンや携帯電話にフォルダを作り、次の作品デザインのインスピレーションとなる画像を保存しておくことをお勧めします。また、前述のアプリケーションの中には、写真や画像のコレクションを作成する機能を持つものもあり、気になったモデルをすぐに同じ場所で見ることができます。

 

おすすめ6:文化に触れる 

自分の興味のある文化素材から作品のアイデアを探してみるのも良い方法です。例えば、北欧の文化が好きなら、それについて書かれた本やウェブサイトを見れば、きっとインスピレーションを与えてくれるイメージが見つかるはずです。ある文化に興味を持ったとき、食べ物や服の柄、伝説など、その文化の表れ方は、私たちのクリエイティビティにとって非常に強力なインスピレーションの源になります。

 

展覧会や本で見たデザインを真似ることから始めて、徐々に自分のスタイルに合うように修正していくのもいいでしょう。

 

おすすめ7:自分を限定するな!あなたの可能性は無限大です 

最後のアドバイスは、「自由にデザインすること」です。「失敗するのではないか」「難しいのではないか」「他の人も同じようなデザインをしているし、自分は何も新しいことはできないのではないか」という思いから、限界を感じてしまうこともあるのです。

しかし陶磁器作成の魅力は、作成の幅が広く沢山の可能性を秘めているところです。それぞれの陶芸家が自分の好みに合わせて成形したり装飾したりできることです。粘土は、時間の経過とともに硬さが変わり、ロットによって色も変わる要素なので、デザインにバリエーションが生まれます。どんな作品を作ろうか、どんな装飾を施そうか、どんな色を使おうかと考えたとき、一番大切なことは、やってみること、粘土に触れること、失敗を恐れずに絵を描くこと、スケッチをもう一度見ること、違う道具を使って結果を比較すること、必要ならまた一からやり直すことです。 

まとめ

皿、カップ、花瓶、アクセサリー、装飾品、彫刻......これらすべてを自分でデザインすることができるのです!

このように、自分のスタイルでデザインを考える方法はたくさんあります。この7つのポイントを参考に、オリジナルの陶芸作品を作ってみてください。

この記事を書いた人

陶芸Tocoton 
大阪市で陶芸工房を運営中。
日本語・英語・スペイン語での陶芸体験や教室も行っています。
https://tougei-tocoton.com

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